従業員エンゲージメントサーベイと意図外の影響確認
こんにちわ。組織開発がミッションの人事グループ・組織開発室に所属しているてぃーびーです。
従業員エンゲージメントサーベイを活用する際に、主に注目されるのは従業員エンゲージメントに関わる問題の発見とそれに対する意図的な解決に対する利用です。一方で意図外の影響確認にも有効活用できるため、今回はその点について説明します。
従業員エンゲージメントサーベイとは?
従業員エンゲージメントサーベイは従業員エンゲージメントを計測するためのサーベイです。
従業員エンゲージメントは従業員が組織についてポジティブに捉え、共感し、強くコミットして働くような状態です。
従業員エンゲージメントのスコアが低い部分について、何が問題かを明確にし、その問題を意図的な施策によって解決していくのが一般的な利用法です。
意図外の影響
会社全体、各部門、各チームは従業員エンゲージメントサーベイとは関係なく様々な活動をしています。
こういった意図とは関係のない動きも従業員エンゲージメントに影響しているため、スコアの変動と突き合わせて確認すると様々な出来事や施策が従業員エンゲージメントにプラスやマイナスの影響を与えていることが確認できます。
意図外の施策の影響
例えば、従業員エンゲージメントのことは特に考えずに部門合宿をしていたとします。
合宿の結果、部門における
- 方針の浸透強化
- 上司・同僚との関係性の向上
- 合宿による問題解決
などによってエンゲージメントが向上する、というような影響がありえます。
この点の確認ができれば、「上記の要素を強化したいときは合宿を実施するとよさそうだ」という手札を増やせることになります。
意図外の出来事の影響
例えば、半年に1回大きな組織変更をしていたとします。
組織変更後に、
- 組織変更背景の伝達不足による不満の蓄積
- 新しい部門の方針の浸透不足
などによってエンゲージメントが低下する、というような影響がありえます。
この点の確認ができれば、次回から組織変更時に
- 組織変更意図を手厚く伝える
- 新しい部門の立ち上げ時には、早期に方針浸透のための動きをする
などの対策を講じることができるようになります。
意図外の出来事を把握するための仕込み
主要な出来事や、施策を年月と合わせて記録しておくことをおすすめします。
この内容とエンゲージメントサーベイの結果を合わせて確認するためです。
まとめ
従業員エンゲージメントサーベイと意図外の影響確認についてまとめました。
物事の出来事・施策とその結果の影響を読み取りつつ、未来に向けた手札を増やしたり、危機を回避できる範囲を広げていきましょう。
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